20世紀中盤にフランスで活躍したシャンソン歌手エディット・ピアフ(Edith Piaf)に捧げられたプーランクのピアノ曲を木管五重奏に編曲しました。プーランクはクラシックの作曲家ですが、この曲自体はシャンソン歌手であるピアフを称えるというタイトルの通り、ポピュラー的なコードの感覚を多分に含んでいるので、和音(というかコード)をよく分析し、響きを大事に楽器間のバランスよく演奏してください。

フランスの作曲家モーリス・ラヴェルが作曲した女声とピアノのためのヴォカリーズによる練習曲。女声だけでなく様々な独奏楽器とピアノのための演奏でも知られている楽曲をEフラット管のサクソフォーン(アルトまたはバリトン)と木管五重奏のアンサンブルにアレンジしました。ただ、バリトンで演奏することを当初の前提にしていたため、1～13小節は記譜の通りだとバリトンでしか演奏できません(LowCが必要なので)ので、アルトで演奏する場合は、1～13小節または全曲にわたって1オクターブ上に読み替えてください。

サクソフォーンと木管五重奏では音量におおきな差があるだけでなく、木管五重奏の高声部の楽器(Fl、Ob、Cl)に比べてサクソフォーンはだいぶ低い音域の楽器です。木管五重奏の繊細な響きをかき消したり、逆にサクソフォーンが木管五重奏の高声部に埋もれて旋律が行方不明になったりしないよう、バランスに注意して演奏してください。

フランスの作曲家モーリス・ラヴェル(1875 - 1937)のピアノ連弾曲『マ・メール・ロワ』から第1曲「眠りの森の美女のパヴァーヌ」をサクソフォン四重奏(S,A,T,Br)用に編曲したものです。

元のピアノ連弾曲自体も技術的には平易な楽曲ですし、当編曲も難易度は低めと思います。音色と響きに注意を払って演奏してください。